2020年06月27日

おうちで見られる三宅島の生き物37「イソシギ」

磯の近くで「チーリーリー」と飛んでいく、小さな鳥を見たことがありませんか。
今の季節なら、その鳥は「イソシギ」だと思います。

イソシギは、三宅島に1年中いるシギの仲間で、磯や漁港などで見ることが出来ます。
大きさはハトとスズメの中間ぐらいで、背中側は茶褐色で胸の白色が肩側まで入り込んだ模様が特徴的です。また腰を上下に動かしながら歩くため、見つけやすい野鳥です。

少し前まで磯では様々なシギやチドリがいましたが今は旅立ち、イソシギが残っているだけです。しかし、あともう少ししたら、またシギやチドリがやって来ます。
その前にまずは基本となるイソシギをじっくりと観察してみませんか

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飛翔時に翼上面の白い帯が目立つ

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右からイソシギ、キアシシギ、セイタカシギ


〇イソシギ
チドリ目シギ科
全長:20cmほど
英名:Common Sandpiper
posted by akakokko at 11:33| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月26日

おうちで見られる三宅島の生き物36「ベニタケ科のキノコ」

雨などでジメっとした日が続いていますね。林や草地など、様々な場所でキノコが目立つようになりました。
林の中では、クサハツやケショウハツといったベニタケ科のキノコをよく見かけます。

この仲間は、始めは半円で丸々とした傘の形をしていますが、傘の縁が反り返ったり、破れたりし、古くなると中央がくぼみます。
傘の色は赤やピンク、白や茶色など様々で、1か所にたくさん生えるため、見たことがある人も多いのではないでしょうか。

私は三宅島に来てから、このキノコの仲間でカブトムシのような匂いのするもの、傷をつけると乳液を出すものなどを見つけたことがあります。

キノコは、名前を調べるのが難しいですが、形や日々の変化などに注目してみると、面白い発見が見つかることもあります。
個性豊かなキノコの仲間を観察してみませんか。

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カブトムシのような匂いがする「ケショウハツ」の仲間

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生えたての時は半円で饅頭型の傘の形をしている

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古くなると中央がくぼみ、ろうと型になる

〇ケショウハツ
ハラタケ目ベニタケ科
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2020年06月25日

おうちで見られる三宅島の生き物35「ウチヤマセンニュウ」

三宅島の草原を代表する野鳥がこのウチヤマセンニュウです。
4月下旬ごろに三宅島に渡ってきて繁殖し、
8月末頃には島を離れていきます。

分布の限られている鳥で日本では伊豆諸島、
九州の島、本州のごく一部の地域にやってきますが、
三宅島では個体数が多く、伊豆諸島最大の繁殖地となっています。

ところが、2000年噴火によって島内最大の繁殖地「八丁平」が
消失し、数も半減したといわれています。
一方、2000年噴火によって森林が裸地となり、火山ガスの減少により
その裸地が草原と変わりつつあります。
そのため、2000年噴火前にはいなかったところでも
ウチヤマセンニュウが確認されるようになるなど
島内においては分布が広がっています。

おうちから早朝や夕方に、チュルルチュカチュカという
ウチヤマセンニュウのきれいなさえずりを楽しんでいる方も
いるかもしれませんね。

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観察をするなら早朝がおススメです

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島内最大の繁殖地は伊豆岬

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海岸沿いの草地で主に見られます

〇ウチヤマセンニュウ
絶滅危惧IB類
スズメ目センニュウ科
全長:17cm
英名:Styan's Grasshopper Warbler
posted by akakokko at 15:09| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月24日

おうちで見られる三宅島の生き物34「ハチジョウイタドリ」

海岸や噴火の跡地などの植物がまだ少ない場所にいち早く生える「ハチジョウイタドリ」。
ハチジョウと名前が付くように、イタドリという植物の変種で伊豆諸島の八丈島から大島で見られます。本土のイタドリに比べると葉が厚く、光沢があるなどの特徴があります。

今の季節は人の背丈ほどにまで茂って、困っている人もいるかと思います。しかし、その葉の先には花を咲かせている株もあります。
草を刈る前に、小さく可憐な花にも注目してみてくださいね。

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七島展望台付近の裸地にて

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出始めの茎、節で縞模様に見えるため、漢字で「虎杖」と書く

〇ハチジョウイタドリ (八丈虎杖)
タデ科イタドリ属
伊豆諸島固有変種
posted by akakokko at 12:54| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

野鳥リスト(2020年6月15〜23日)

◎2020年6月15〜23日に三宅島および近海で確認した野鳥(28種)
キジ、カラスバト、キジバト、オオミズナギドリ、ホトトギス、アマツバメ、ウミネコ、アオバズク、コゲラ、サンコウチョウ、モズ、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、イイジマムシクイ、メジロ、ウチヤマセンニュウ、ミソサザイ、アカコッコ、コマドリ、イソヒヨドリ、スズメ、カワラヒワ、ホオジロ、コジュケイ
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2020年06月21日

おうちで見られる三宅島の生き物33「ハシブトガラス」

野鳥に興味のない方でも知っているであろう鳥。
スズメ・ハト・カラス。
でもカラスという鳥はいません。(ハトという鳥もいませんが)

一般的にカラスというとハシブトガラスとハシボソガラスの事を指すそうです。
2種の見た目の大きな違いはクチバシ。
太くてがっちりしているのがハシブト。
一方、ハシボソは細くシュッとしています。
また声も異なり、一般的な鳴き声はハシブトはカーカー。
ハシボソはガーガーと少し濁っています。

本土ではどちらのカラスも見られますが
三宅島で見られるのは基本的にはハシブトガラスだけ。

島に観光に来た方や赴任してきた方からはよく
カラスが多いですねと言われます。
確かにカラスの数は多く感じます。

その要因はおそらくヒキガエル。
人が持ち込んだヒキガエルが島中で増え、
安定したエサを得ることができるようになったため
カラスが増えているのだろうと考えています。

もちろんカラスはヒキガエルだけを食べるわけではなく
他の野鳥のヒナなども食べてしまいます。

カラスやヒキガエルが悪いわけではありませんが
人の手によってよくない状況になってしまったのであれば
何とかしていかないといけませんね。

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黒一色の鳥?いえいえよく観察してみてください。とっても綺麗な色

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ヒキガエルを食べるハシブトガラス。よく見る光景です。

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換羽中のカラス。なんだかほかの鳥に見える?でも夏だから涼しそう。(8月撮影)

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イタチを追いかけるカラス。イタチも人が入れた生き物。
イタチVSカラスはカラスに分がありそう。

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いたずら好き。アカコッコ館の外に置いていたホウキが壊されてしまいました。

〇ハシブトガラス
スズメ目カラス科
全長:56.5cm(ハシボソガラスは50cm)
英名:Large-billed Crow/Jungle Crow
posted by akakokko at 15:55| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月20日

おうちで見られる三宅島の生き物32「クマバチ」

大きな羽音をたてて飛んでいる黒い蜂。
島のいたるところでクマバチの姿を見ますね。

とても大きな蜂なので怖いと感じる方もいそうですが、
花の蜜や花粉が大好きで穏やかな性格の蜂です。

特に人の近くでブーンとホバリング(空中停止)しているのを見ると、
いつ刺してくるのかとちょっとドキドキしてしまいますね。
でも大丈夫。ホバリングしているのはオスで
そもそも刺すための針を持っていません。
ホバリングしながらメスを待ち、近くに動くものが来ると
メスかどうかを確認しに来るそうです。
メスには針がありますが巣に近づくなど
よっぽどのことがない限り刺すことはないそうです。
安心してくださいね。

ずんぐりむっくりとした体で短いはね。
空を飛べるはずがない体型なのになぜ飛べるのかと
長らく疑問とされていたそうです。
安心するとなんだか、
いじらしく可愛いい蜂に思えてきませんか

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アオノクマタケランに来るメス

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ホバリング中のオス。オスの顔には黄色い三角模様。

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〇クマバチ(キムネクマバチ)
ハチ目ミツバチ科
大きさ:23mm程度



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2020年06月19日

おうちで見られる三宅島の生き物31「フタオビミドリトラカミキリ」

カミキリムシをよく見る季節になってきましたね。
我が家でもニホンチャイロヒメカミキリが布団の上や
網戸などを徘徊しております。

私のお気に入りはフタオビミドリトラカミキリ。
抹茶のような淡い緑色がとても美しいカミキリです。
今、綺麗な花を咲かしているガクアジサイをのぞいてみると
よく見ることができます。

大きさは1.5cm程度。
きっとゴマダラカミキリくらい大きければ存在感もあり、
子どもたちに人気のカミキリになったのでしょう。
でも派手すぎず控えめな体の色とその大きさに
私は魅力を感じているのかもしれません。

アカメガシワやオオバヤシャブシ、スダジイなどに
卵を産み、孵化した幼虫はその木を食べて育つそうです。
どれも三宅島に多い木ですね。

またガクアジサイ以外にもさまざまな花に
集まっているので、その控えめな美しさをご堪能ください。

さて、三宅島も今日より来島自粛が解かれました。
このブログもお家周辺から少し足を延ばして、
三宅島の森や海で見られる生き物の紹介もしていこうと思います。

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あ、おじゃましました

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ゴマダラカミキリ。
カミキリムシというとこれが思い浮かぶ人が多いのでは。

〇フタオビミドリトラカミキリ(二帯緑虎髪切)
コウチュウ目カミキリ科




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2020年06月17日

おうちで見られる三宅島の生き物30「ムラサキカタバミ」

ピンク色の花にハートの形をした葉の「ムラサキカタバミ」。
庭や道端など、島の様々な場所に生えています。しかし、もともと日本にある植物ではなく、南アメリカ原産の植物です。三宅島にも観賞用として持ち込まれたという記録があります。

可愛らしい花を咲かせますが、困った一面もあります。それは繁殖力の強さです。
地下にある鱗茎(茎が鱗状に重なり合いできたもの)によって増えるため、草を刈り取るだけでは除去することができません。土の中に鱗茎が残っていると、そこから増えるため、全て除去するのはとても大変です。
我が家の庭でも取り除いているものの、中々数が減りません。

花や葉っぱは可愛らしい形をしていますが、少々困った身近な植物です。

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〇ムラサキカタバミ
カタバミ科カタバミ属
要注意外来生物
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2020年06月16日

おうちで見られる三宅島の生き物29「シジュウカラ」

一見、白黒の鳥。でも背中には綺麗な緑色。
隠れたオシャレを楽しむ鳥がこのシジュウカラです。
(オシャレのためではなく何か意味があるのだとは思いますが)
シジュウカラもいわゆる身近な鳥。庭先にもよくやってくる鳥です。

黒い頭に白いほっぺが目立ち、
観察会でホオジロとシジュウカラの観察後、
参加者から「こちらのほうがホオジロですね。」と言われたことも。
確かにシジュウカラのほうが頬の白い部分が大きいですね。

また、ネクタイを付けたような模様も目立ち、
オスとメスでその太さが異なります。
もちろん、クールビズの期間中もこのネクタイは外しません。

オスメスともにジュクジュクと少し変わった声で鳴き
この声でその存在に気が付くことも多いです。
あまり人を恐れず、近くにもやってくるので
観察しやすい鳥です。

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一見白黒の鳥だけど、背中は鮮やかな緑色

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ネクタイ模様がトレードマーク。こちらは太いネクタイなのでオス。
オスはツツピーツツピーと囀ります。

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今の時期は幼鳥も見られますね。子供の時からネクタイ着用。

〇シジュウカラ
スズメ目シジュウカラ科
全長:14.5cm
英名:Japanese tit
posted by akakokko at 15:51| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする