2020年07月18日

おうちで見られる三宅島の生き物51「トゲアシガニ」

三宅島の潮だまりで数が多く、よく見られるカニと言えば
「イワガ二」とこの「トゲアシガニ」。

イワガ二は陸上にいることが多いのですが
トゲアシガニは水面下にいることがほとんどです。
そのため、シュノケールをした時に初めて気が付く種です。
よく見る大きさは脚を入れて10cmくらいでしょうか。

平べったい体にトゲの付いた脚が特徴ですが
印象に残るのは鮮やかなオレンジ色の脚のようです。
ピカピカ光っているカニは何ですか?と聞かれることが多いです。
捕まえて観察をしようと試みている子供をよく見かけますが
とにかく逃げ足が速く、岩の隙間に隠れてしまうので
ほとんど失敗に終わっているようです。

驚かさないように静かにシュノケールで近づけば
捕まえてくても充分観察できるので、
脚の色以外にもその名前の由来となったトゲトゲや
何を食べているのかなどいろいろ観察してみてくださいね。

togeasi01.jpg
岩の隙間などでたくさん見ることができる

togeasi02.jpg

togeasi03.jpg

togeasi04.jpg
小さなトゲアシガニ。観察後は元にいた場所に戻しました。

minamitoge.jpg
よく似たミナミトゲアシガニ。名前のとおりトゲアシガニより南に生息。
こちらは数が少なく、三宅島で見たのはこの一度きり。

〇トゲアシガニ
エビ目イワガニ科
甲幅:3〜4cm
分布:房総半島以南





posted by akakokko at 15:59| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月17日

メダイチドリがやってきました

20200716.jpg

昨日、釜方海岸でメダイチドリを確認しました。
例年8月中旬頃に確認するので
かなり早い確認です。

おとといは神着地区でタカブシギ。
今年は全体的に早めなのでしょうか。
それともこの2羽だけ早かったのか
気になるところです。

それにしても世の中、さまざまな事が起きていますが
季節はしっかりと移っていきますね。(N)



posted by akakokko at 16:23| 自然情報トピック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

サンゴの調査を実施しました

7月13日、富賀浜と伊ケ谷カタン崎において
サンゴの健康状態を調べました。

rc2020_01.jpg

この調査は世界共通の調査ルールに基づいて
年に一度行われているもので、
三宅島では1998年から実施しています。
2000年の噴火による中断などはありますが
今回で17回目の調査となります。

例年、一般ダイバーからもボランティアを募って
実施していますが、今回はコロナウイルス感染予防のため、
島内ダイビング業者とサンゴの専門家、
アカコッコ館レンジャーのみで実施しました。

rc2020_02.jpg

rc2020_03.jpg

海底に100mの調査ラインを張り
そのライン直下の構成物(サンゴ・岩・砂・海藻など)を調べます。
また、決められた魚類や無脊椎動物などの数も数えます。

結果、富賀浜では調査開始以来
最大の82%の造礁サンゴが記録され、
依然として伊豆諸島最大のテーブル状サンゴの群集でした。
カタン崎では減少傾向(38%→33%)にありましたが
どちらの海もサンゴの生息にとって健全な状態でした。

この綺麗なサンゴの海をこれからも楽しめるよう
大事にしていければと思います(N)
posted by akakokko at 10:01| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月16日

おうちで見られる三宅島の生き物50「ツチアケビ」

森の中で「ツチアケビ」の実を見つけました。

バナナやウィンナーとも例えられるこの実はよく目立ち、この時期に気づく人が多いと思います。
しかし、5月下旬〜6月にかけて花を咲かせています。
今年見た場所を覚えておいて、来年はぜひ花も見てくださいね。

このツチアケビ、場所によっては絶滅の恐れのある種に指定されています。
そのため、私が初めて三宅島に来た時に、森の何気ない場所で普通に見ることができて、驚かされました。

これからも三宅島で普通に見られる植物であり続けてほしいですね。

IMG_8381_s.JPG
ツチアケビの花(2019年6月1日撮影)

IMG_1899_s.JPG
ツチアケビの実
葉を持たず、菌と共生して栄養を得ている

〇ツチアケビ (土木通)
ラン科ツチアケビ属
日本固有種
posted by akakokko at 16:33| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月15日

おうちで見られる三宅島の生き物49「ツルナ」

島内の海岸では様々な花が咲いています。そんな中、4月頃から花を咲かせ続けている植物があります。それは「ツルナ」という海岸植物です。

砂浜などにまとまって生え、やや縦長の三角形で多肉質の葉をしたこの植物を、目にしたことはあると思います。じつは、この葉の付け根に4月頃から花が咲いていました。

今の季節は、花に加え果実を見ることができます。
ちょっとトゲトゲとした実は水に浮くことができ、波に流されることで分布を広げています。

また、茎と葉には粒上の突起で覆われていて、触るとザラザラします。
新芽の部分には特に密集していて、光が当たると、キラキラと輝いてとてもきれいです。

今の季節は、たくさんの花が咲いていますが、その葉や実にも注目してみてくださいね。

20200527_130942.jpg
砂浜や岩場などに這うようにして生える

IMG_1837_1.jpg
葉には粒上の突起が

DSC_4378 .JPG
果実

〇ツルナ (蔓菜)
ハマミズナ科ツルナ属
多年草
posted by akakokko at 16:43| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

野鳥リスト(2020年7月9〜14日)

◎2020年7月9日〜7月14日に三宅島および近海で確認した野鳥(31種)
カラスバト、キジバト、オオミズナギドリ、ウミウ、アオサギ、ダイサギ、ホトトギス、アマツバメ、イソシギ、ウミネコ、クロハラアジサシ、アオバズク、コゲラ、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、イイジマムシクイ、メジロ、ウチヤマセンニュウ、ミソサザイ、アカコッコ、コマドリ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、コジュケイ
posted by akakokko at 13:42| 野鳥リスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月12日

おうちで見られる三宅島の生き物48「ニシキベラ」

これからの季節、長太郎池などでシュノーケルを楽しむ方も多いと思います。
たくさんの魚の存在に気が付くと思いますが、
まず、最初に見るのがこのニシキベラかもしれません。

細長い体に「緑・赤・青」などのさまざまな色。
まさに「錦」の名にふさわしいですね。
そんな綺麗な魚だと、数が少なく見られると嬉しい魚と思うかもしれませんが
長太郎池で一番多い魚と言っても過言ではないほどよく見られます。
5cm〜12、3cmくらいの大きさのものをよく見ます。

食性は多様で、いろいろなものを突いている場面に出会ったり
他の魚がエサを食べているとすぐに寄ってきたり、
海底の砂などが巻き上がると、その砂に潜む小さな生き物を食べるために
集まってきます。

数も多く、さまざまな行動も観察しやすいニシキベラ。
ぜひ観察してみてくださいね。

nisiki01.jpg

nisiki02.jpg
赤っぽく見える個体も。

nisiki03.jpg
群れていることも多い

〇ニシキベラ
英名:Cupid wrasse

posted by akakokko at 16:36| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月11日

おうちで見られる三宅島の生き物47「オチバタケの仲間」

大路池で見つけた「オチバタケ」の仲間。
名前の通り、林の中の落ち葉の上に生えるキノコです。

落ち葉を分解するキノコのため、大路池のような林で、
今頃の季節から秋頃にかけて見ることができます。

針金のような細い柄に、放射状に溝の入った傘がこのキノコの特徴です。
大きさは10cmに満たないものがほとんどですが、何本かまとまって生えるため、ひとつ見つければその周りでたくさん見つかります。

まるでメルヘンの世界出てくる、森の生き物たちの雨傘やランプのような、小さくかわいらしい姿をしています。
私はまだ三宅島で見ていませんが、他にも紅色や紫色の傘を持った種類もあります。

林の散策の際は、足元もよく観察してみてください。
何か面白いものが見つかるかもしれませんよ。

DSC_4373.JPG
傘は鐘形からやがて平らに反り返る

DSC_4374.JPG
落ち葉上に群生して生える

〇オチバタケの仲間 (落葉茸)
ホウライタケ科ホウライタケ属
posted by akakokko at 15:41| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月10日

おうちで見られる三宅島の生き物46「ミサゴ」

白と黒の大きなタカ「ミサゴ」

その名前の由来は「水を探る」習性や
水に飛び込むときの音「ビシャ」などとも言われています。
そう、ミサゴは水辺に関わりのあるタカで
エサのほとんどが魚です。
周囲を海に囲まれた三宅島では一年を通して
見ることができます。
また、伊豆諸島最大の湖「大路池」にもたくさんの魚がいるため、
そこでも、よく見ることができます。

昨日紹介したトビも一年を通して見られますが
ミサゴの方が見かける機会は多いでしょう。
※冬になるとさまざまなタカの仲間が見られ、
中でも一番多いのはノスリというタカです。

大きさはトビと同じくらい(カラスより1〜2周り大きい)ですが
翼がとても長く見えます。

タカの仲間というと、なかなか見ることのできない存在と
思うかもしれませんが、
注意深く見ると案外すぐ近くにいるものです。

misago01.jpg

misago02.jpg
ミサゴも冬になると、数が多くなり鳴きあいをしているところなども見られる。

misago03.jpg

misago04.jpg

misago05.jpg

〇ミサゴ
タカ目ミサゴ科
全長:55〜63cmほど(翼を広げた長さは157〜174cm)
英名:Osprey
posted by akakokko at 14:15| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月09日

おうちで見られる三宅島の生き物45「トビ」

スズメやハト、カラスのように、多くの人に知られている「トビ」
童謡などから「トンビ」と呼ばれることもありますが、生き物の標準和名は「トビ」となっています。

ほぼ全国的に留鳥で、三宅島でも1年中見られるタカの仲間です。
個人的には本土よりも目にする機会が少なく感じ、見つけると少しうれしくなります。

トビと言えば「ピーヒョヒョロヒョロ」という鳴き声が有名ですが、鳴き声以外でもわかりやすい特徴があります。それは、飛んでいる時の翼の模様や形です。

尾羽は三味線のバチのような三角形、翼の下面には白い斑。
凧のように翼を広げ飛ぶことがあり、その時にこれらの特徴をよく観察することができます。

三宅島には他にも様々なタカの仲間を見ることが出来ますが、まずは基本のトビをしっかりと識別できるようになりませんか。

IMG_1705.JPG
カラスより大きく、尾羽の三角形、翼下面の白斑が特徴

IMG_9622.JPG
カラスにモビング(擬攻撃)されるトビ

IMG_4700.JPG

〇トビ (鳶)
タカ科トビ属
全長:雄59cmほど、雌69cmほど、(翼を広げた長さ157〜162cm)
英名:Black Kite
posted by akakokko at 16:21| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする