2020年07月04日

おうちで見られる三宅島のいきもの43「ウミガメの仲間」

三宅島に観光に来る方に人気の生き物がウミガメ。
季節を問わず海を眺めているとよく見かけます。

その名前のとおり海に生息するカメですが、
呼吸をしに海面に上がってくるところを地上から観察できます。

三宅島で観察できるのはほとんどアオウミガメです。
島の方に聞くと2000年噴火以前はこんなにいなかったとのことです。
アオウミガメにとって生活しやすい環境になっているのでしょう。

もちろん海に潜ってもアオウミガメを観察することができます。
ダイビングだけではなくシュノーケルでも観察でき、
時には長太郎池や釜方海岸、土方海岸などの潮だまりでも
観察できます。

また、三宅島ではウミガメの産卵も行われています。
昔は温帯種であるアカウミガメが産卵していたようですが、
近年はより南方種であるアオウミガメの産卵が多くなっています。
アオウミガメがたくさん見られる事、産卵が増えていることなど
海水温の上昇が関連しているのかもしれません。

ウミガメの産卵については島内の自然ガイドが中心となって
調査を行っています。これから9月くらいまでが産卵期。
海辺でキャタピラーが通ったような跡を見かけたら
アカコッコ館までお知らせください。

ウミガメの産卵調査はアカコッコ館で発行している
調査報告書「ミヤケンシス」に掲載されています。
無料でお分けできますので興味のある方はお問合せ下さい。

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陸上からの観察は島の東側(釜方海岸、三池浜、サタドー岬など)がおススメ

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釜方海岸の潮だまりにいたアオウミガメ

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このような足跡があればアカコッコ館までお知らせください


〇アオウミガメ
カメ目ウミガメ科
甲長:80〜100cm
英名:Green turtle
主な食べ物:海草や藻
絶滅危惧II類

〇アカウミガメ
カメ目ウミガメ科
甲長:70〜90cm
英名:Loggerhead turtle
主な食べ物:エビやカニ
絶滅危惧IB類
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2020年07月03日

おうちで見られる三宅島のいきもの42「ハマナタマメ」

島内の海岸ではハマゴウに混ざり、ハマナタマメの花が見られるようになりました。
特に富賀浜では今、あちらこちらでピンク色の花が点々と咲いています。

葛に似た三枚の葉のツルで、地面を這うようにして生えています。
今の季節は花と一緒に、枝豆のようなマメの姿も。
この植物のタネは海水に浮くことができ、波に運ばれ分布を広げています。

この花を観察していると、しばしばアリの姿を見かけます。
じつはこの植物は、蜜を出すことでアリを呼び寄せ、アブラムシなどから守ってもらっています。

タネの広げ方といい、なかなか戦略豊富な植物ですね。

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ふくらんだ豆果

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花の周りにアリの姿が

〇ハマナタマメ(浜鉈豆)
マメ科ナタマメ属
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2020年07月02日

おうちで見られる三宅島のいきもの41「ミヤケヘビギンポ」

だいぶ暑くなってきたので海の生き物のご紹介。
三宅を代表する野鳥がアカコッコならば
こちらは三宅を代表する魚と言えるでしょう。

大きさは4cmほど。とても小さな魚です。
和名にもミヤケと付きますが、
学名も「Enneapterygius miyakensis」とミヤケがついております。
三宅島で発見された海水魚です。

ちなみに英名はIzu Islands triplefin。
多くの魚の背びれは1つか2つなのですが
へビギンポの仲間は3つの背びれが特徴で、
伊豆諸島のへビギンポという意味です。
その名のとおり生息地は伊豆諸島。
まれに伊豆半島でも見られるようです。

さて、黒い頭に赤い体。とっても目立ちますが
このカラーリングは季節限定。
晩冬から初夏の時期にオスのみこの色になってメスに求愛します。
求愛時以外はとっても地味な体色です。
5月くらいが繁殖のピークであり、すぐに見つかりますが、
夏にはもうほとんどこの派手な色は見られません。

でも7月中は大丈夫。午前中に行くと
婚姻色のミヤケヘビギンポを見つけられると思います。
腰下くらいのとっても浅いところでよく見られ
シュノーケルや箱メガネでの観察がおススメです。
泳ぎ回ることはなく岩にじっとしていることがほとんどです。

今週末は午前中に大潮の干潮がきます。
ミヤケヘビギンポの観察に絶好の機会ですね。

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産卵中のペア。手前の地味な方がメス。普段のオスはメスと同色。

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産卵中のペア。

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同一環境にいるへビギンポのオス(婚姻色)。
普段はミヤケヘビギンポと同じような体色のため、婚姻色の個体以外は識別が困難。

〇ミヤケヘビギンポ
スズキ目 ヘビギンポ科



posted by akakokko at 16:19| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月01日

おうちで見られる三宅島のいきもの40「ヌメリツバタケ」

昨日に続いてキノコの仲間、「ヌメリツバタケ」。
今の季節から秋にかけて、大路池などの林の枯れ木や枝の上で見られるキノコです。

名前の通り、傘の表面はナメコのようなヌメリがあり、特に雨の後などはヌメリも強くなります。傘は透明感のある白い色なので、ヌメリが強くなることで透明感がさらに増し、とてもきれいです。
しかし、乾燥した日が続くと、このヌメリは弱くなり、透明感も薄くなってしまいます。

ゼリーのようにプルプルした姿や、木漏れ日をバックに下から見上げてみるととてもきれいです。
雨の日が続きますが、その時ならではの楽しみがありますよ。

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〇ヌメリツバタケ
ハラタケ目ヌメリツバタケ科
posted by akakokko at 16:16| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月30日

おうちで見られる三宅島の生き物39「シロソウメンタケ」

林などの地面の上に生える白い棒状の生き物。
こちらは「シロソウメンタケ」というキノコの仲間です。
地面からにょろっと生える姿は、某アニメのキャラクターを連想してしまいますね。

しかし、キノコなので動きはなく、大きさは10cm程度と小さいため、注意して探さないと見落としてしまいます。
素麺と名前がついていますが、そこまで長くなく、モヤシの方がしっくりとくる気がします。

キノコというとシイタケやシメジのように、傘がある形をイメージする人が多いと思いますが、中にはこのキノコのように面白い形をしたものもあります。

ジメっとした日が続きますが、その分面白いキノコも生えています。
皆さんの回りにも、変わった形のキノコがあるかもしれませんよ。

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地面の上を何本かまとまって生える

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肉質はもろく壊れやすい

〇シロソウメンタケ (白素麺茸)
ハラタケ目シロソウメンタケ科
大きさ:3〜12cm
posted by akakokko at 16:25| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

野鳥リスト(2020年6月24〜29日)

◎2020年6月24〜29日に三宅島および近海で確認した野鳥(29種)
キジ、カラスバト、キジバト、ダイサギ、ホトトギス、アマツバメ、イソシギ、ウミネコ、トビ、アオバズク、コゲラ、モズ、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、イイジマムシクイ、メジロ、ウチヤマセンニュウ、ミソサザイ、アカコッコ、コマドリ、イソヒヨドリ、スズメ、カワラヒワ、ホオジロ、コジュケイ
posted by akakokko at 10:11| 野鳥リスト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月28日

本日(6/28)15時に閉館

大雨警報、土砂災害警戒情報により、
本日(6/28)15時に閉館いたします。

よろしくお願いいたします。
posted by akakokko at 15:08| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

おうちで見られる三宅島の生き物38「ネコノシタ」

ハマカンゾウやスカシユリ、シマホタルブクロといった海岸植物がきれいに咲いていますね。その中でひっそりと花を咲かせているのが「ネコノシタ」。

名前から姿を連想しづらいこの花は、葉の表面がザラザラし、まるで猫の舌に似ていることから、この名前がつきました。私は猫の舌を触ったことがないので、この手触りが似ているかはわかりません。しかし、毛の生えた葉の表面は、どことなく猫の舌のように見え、その名前に納得しました。

この花は海の近くの砂浜といった、ごく限られた場所にしかない海岸植物のひとつです。
ハマカンゾウやスカシユリのように目立つ花ではありませんが、海に行った際は探してみてくださいね。

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海岸近くで這うようにして生える

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葉の表面には毛が生え、ザラザラする

〇ネコノシタ(ハマグルマ)
キク科ハマグルマ属
多年草
posted by akakokko at 12:08| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月27日

おうちで見られる三宅島の生き物37「イソシギ」

磯の近くで「チーリーリー」と飛んでいく、小さな鳥を見たことがありませんか。
今の季節なら、その鳥は「イソシギ」だと思います。

イソシギは、三宅島に1年中いるシギの仲間で、磯や漁港などで見ることが出来ます。
大きさはハトとスズメの中間ぐらいで、背中側は茶褐色で胸の白色が肩側まで入り込んだ模様が特徴的です。また腰を上下に動かしながら歩くため、見つけやすい野鳥です。

少し前まで磯では様々なシギやチドリがいましたが今は旅立ち、イソシギが残っているだけです。しかし、あともう少ししたら、またシギやチドリがやって来ます。
その前にまずは基本となるイソシギをじっくりと観察してみませんか

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飛翔時に翼上面の白い帯が目立つ

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右からイソシギ、キアシシギ、セイタカシギ


〇イソシギ
チドリ目シギ科
全長:20cmほど
英名:Common Sandpiper
posted by akakokko at 11:33| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月26日

おうちで見られる三宅島の生き物36「ベニタケ科のキノコ」

雨などでジメっとした日が続いていますね。林や草地など、様々な場所でキノコが目立つようになりました。
林の中では、クサハツやケショウハツといったベニタケ科のキノコをよく見かけます。

この仲間は、始めは半円で丸々とした傘の形をしていますが、傘の縁が反り返ったり、破れたりし、古くなると中央がくぼみます。
傘の色は赤やピンク、白や茶色など様々で、1か所にたくさん生えるため、見たことがある人も多いのではないでしょうか。

私は三宅島に来てから、このキノコの仲間でカブトムシのような匂いのするもの、傷をつけると乳液を出すものなどを見つけたことがあります。

キノコは、名前を調べるのが難しいですが、形や日々の変化などに注目してみると、面白い発見が見つかることもあります。
個性豊かなキノコの仲間を観察してみませんか。

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カブトムシのような匂いがする「ケショウハツ」の仲間

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生えたての時は半円で饅頭型の傘の形をしている

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古くなると中央がくぼみ、ろうと型になる

〇ケショウハツ
ハラタケ目ベニタケ科
posted by akakokko at 15:38| おうちで見られる三宅島の生き物たち | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする